
こんにちは!松山と申します。
「自分が撮影した動画を提供するだけで報酬がもらえる」
そんなサービスとして紹介されることがあるのがTroveo(トロヴェオ)です。
AI関連の副業が増えていることもあり、
「動画を渡すだけで本当に稼げる?」
「怪しい海外サービスでは?」
「提供した動画は何に使われる?」
と気になっている方もいるでしょう。
Troveoについて調査すると、FXや仮想通貨へ投資して利益を得るサービスではありません。
現在のTroveoは、動画・音声などのコンテンツや企業が保有するデータをAI開発企業へ提供する「AI学習データのライセンス」を主要事業としています。
つまり、「お金を預けて増やしてもらう」のではなく、「自分が権利を持つデータを提供して対価を受け取る」という仕組みです。
今回はTroveoの実際のサービス内容や報酬の仕組み、口コミ、利用前に確認したい注意点について調査します。
Troveoとは?
Troveoは、AIモデルの学習に利用するデータを集め、AI企業などへライセンス提供している海外サービスです。
公式サイトでは、
動画
音声
ゲーム
テキスト
ロボティクス関連データ
企業が保有する業務データ
などを取り扱っています。
AIを開発するには大量の学習データが必要です。
そこでTroveoがクリエイターや企業から利用可能なデータを集め、AI開発企業とのライセンス契約を仲介するという仕組みです。
個人クリエイターの場合、自分が保有する動画素材などを提供し、そのコンテンツがライセンス契約に採用されると報酬を受け取れる仕組みになっています。
そのため、一般的な投資サービスや情報商材とはビジネスモデルが大きく異なります。
Troveoは仮想通貨やFXの投資案件ではない
ネット上には、Troveoについて、
「FXや仮想通貨へ投資する」
「自動売買で稼ぐ」
「必ず利益が出る」
「追加投資を要求される」
と説明している記事もあります。
しかし、今回確認したTroveo公式サイトでは、このような投資サービスは確認できませんでした。
現在の公式サービスで中心となっているのは、AI学習用データのライセンスです。
したがって、
「Troveo=仮想通貨投資」
「Troveo=FX自動売買」
として紹介するのは、現在確認できる公式情報とは一致しません。
ただし、「Troveo」を名乗る別サイトや第三者から投資を勧められているのであれば話は別です。
その場合は、利用しているURLが正規のTroveoなのかを確認する必要があります。
Troveoで稼ぐ仕組み
クリエイター向けの仕組みは比較的シンプルです。
公式サイトでは、おおむね次の流れが説明されています。
Troveoと契約
↓
所有している動画をアップロード
↓
Troveo側でコンテンツを処理
↓
AI企業などとのライセンス案件へ提供
↓
採用・承認後に報酬を受け取る
重要なのは、動画をアップロードした時点で必ず報酬が発生するわけではないことです。
Troveo側がAI企業などへコンテンツをライセンスし、契約条件を満たすことで報酬につながります。
そのため、
「動画を100時間アップロードすれば必ず○万円」
という固定報酬型の副業とは異なります。
どんな動画でも報酬になるわけではない
Troveoでは、AI学習に適した動画について一定の基準を示しています。
公式情報では、
1080p・4Kなど高解像度
被写体が分かりやすい映像
さまざまなシーン
クリアな音声
撮影品質の高いコンテンツ
などが求められています。
ジャンルについても、
映画・ドラマ系
ドキュメンタリー
スポーツ
インタビュー
自然・風景
アニメーション
広告
ドローン映像
など幅広く扱われています。
一方、AI企業側が求めているデータと一致しなければ、動画を大量に保有していてもすぐ収益につながるとは限りません。
Troveoを副業として考える場合は、この点を理解しておく必要があります。
報酬はいくら?
Troveoの過去のクリエイター向けページでは、動画について「1時間あたり最大200ドル」という目安が掲載されていました。
ただし、これはすべての動画に対して一律200ドルが支払われるという意味ではありません。
公式サイトでも収益性は、
動画の品質
保有している動画量
AI企業側の需要
ライセンス契約
などによって変わることが説明されています。
また、現在の公式サイトでは、世界中のコンテンツ所有者へ累計5,000万ドル以上を支払ったとしています。
ただし、この数字から個人ユーザーの平均収益を計算することはできません。
一部の大規模な映像会社やメディア企業が大きなライセンス契約を結んでいる可能性もあるためです。
「Troveoなら誰でも動画を提供するだけで高収入」と考えないほうがよいでしょう。
Troveo Captureという別の稼ぎ方もある
現在は「Troveo Capture」というサービスも確認できます。
こちらは、自分が普段行っている家事などを一人称視点で撮影し、家庭用ロボットなどのAI学習データとして提供する仕組みです。
公式サイトでは、
アカウント作成
↓
スマートフォンを装着するヘッドマウントを用意
↓
指定アプリと連携
↓
日常作業を撮影
↓
承認された撮影時間に応じて報酬
という流れが説明されています。
つまりTroveoには、
すでに保有している映像をライセンスする方法
と、
指定された映像を新たに撮影して提供する方法
が存在します。
単純な「動画投稿副業」として一括りにせず、自分がどちらへ参加するのか確認しておきましょう。
動画の権利関係には注意したい
Troveoを利用するうえで、収益以上に重要なのが著作権などの権利関係です。
公式サイトでも、自分自身が所有している、または利用する権利を持っているコンテンツが求められています。
例えば、
テレビ番組を録画した映像
他人のYouTube動画
映画
他人が撮影した動画
許可を得ていない素材
などを勝手に提供してよいわけではありません。
また、自分が撮影した映像でも第三者の顔や個人情報などが含まれている場合は、契約条件や利用範囲を確認しておく必要があります。
AI学習データは、一度提供した後にどのような条件で利用されるのかも重要です。
報酬額だけでなく、契約書に記載されたライセンス範囲を確認してから提供しましょう。
動画を渡したら著作権も失う?
Troveo公式サイトでは、コンテンツ所有者が所有権を維持したままライセンスできると説明されています。
また、ライセンス契約について「non-exclusive(非独占)」であるとの説明も確認できます。
非独占契約であれば、一般的にはTroveoだけへ独占的に動画を譲渡する契約とは異なります。
ただし、実際の権利関係は自分が締結する契約内容によって判断する必要があります。
特に、
AIモデルの学習目的
二次利用
ライセンス期間
第三者への提供
契約終了後の扱い
報酬の計算方法
などは契約前に確認しておきたいポイントです。
Troveoの口コミ・評判は?
Troveoは比較的新しいサービスで、日本語による利用者口コミはまだ多くありません。
海外のTrustpilotでも、今回確認した時点ではレビュー数が非常に少なく、サービス全体を評価できるほど口コミが蓄積されている状況ではありませんでした。
確認できる否定的な口コミには、
「大量の動画をアップロードしたものの、期待していたほどライセンス契約につながらない」
という趣旨の投稿があります。
ただし、これは一利用者による投稿であり、Troveo利用者全体の結果を示すものではありません。
一方、公式サイトでは多数のコンテンツ所有者や企業との取引実績を掲載しています。
そのため現状では、
「口コミが悪いから危険」
とも、
「公式実績が大きいから誰でも稼げる」
とも判断しないほうがよいでしょう。
Troveoで稼げない可能性もある
Troveoで副収入を得たい人が最も理解しておきたいのが、動画を提供しただけでは収益が確定しないことです。
例えば100時間分の動画をアップロードしても、AI企業から需要がなければ期待した収益につながらない可能性があります。
逆に、
希少性がある
高画質
特定の動作が大量に含まれている
AI学習に適している
など、企業側が求める素材であれば価値が高くなる可能性があります。
一般的な時給制アルバイトとは違い、「作業時間=報酬」ではありません。
すでに大量の映像資産を保有している制作会社やクリエイターと、スマートフォン動画を数本持っている個人では収益性も大きく異なるでしょう。
「誰でも簡単に月収100万円」は確認できない
元記事では、
「誰でも簡単に稼げる」
「副業で月収100万円」
「ノーリスク」
「必ず利益が出る」
といった宣伝をTroveoが行っているとされていました。
しかし、今回確認した公式情報では、Troveoが一般ユーザーに対して「誰でも月収100万円」と保証している事実は確認できませんでした。
また、
高額な情報商材へ誘導される
追加投資を要求される
FXへ投資させられる
仮想通貨を送金させられる
といった仕組みも公式サービスでは確認できません。
もし「Troveoで月100万円確実」「仮想通貨を入金すれば増える」などと第三者から案内されている場合は、正規のTroveoとは別の勧誘である可能性も考えてください。
特商法違反と断定するのは適切ではない
元記事では、Troveoについて「特商法違反の可能性」が指摘されていました。
しかし、Troveoは海外企業によるAIデータライセンスサービスであり、単純に日本向け情報商材と同じ基準で「特商法表記がない=違反」と判断することはできません。
取引内容や日本国内での勧誘方法などによって法令の適用関係は異なります。
また、現在の公式サイトにはプライバシーポリシーやサポートページなども存在します。
そのため「運営者不明で何の規約もないサイト」という説明も現在確認できる状況とは異なります。
Troveoを始める前に確認したいポイント
Troveoを副業として検討している場合は、「稼げるか」だけではなく次の点を確認しておきましょう。
まず、自分が提供する動画について十分な権利を持っているか確認します。
次に、
どのような目的でAI企業へ提供されるのか
ライセンス期間はどれくらいか
報酬はいつ確定するのか
不採用の場合はどうなるのか
契約終了後のデータはどう扱われるのか
などを契約書で確認します。
特に「最大○ドル」という数字だけを見て、収入を計算しないことが重要です。
実際にライセンスされなければ、想定した収益にならない可能性があります。
まとめ:Troveoは「投資詐欺」ではなくAIデータ提供サービスとして検証したい
Troveoについて調査した結果、現在確認できる公式サービスは、FXや仮想通貨を運用する投資案件ではありません。
動画・音声・企業データなどをAI企業へライセンスし、その対価をデータ所有者へ還元するサービスです。
そのため元記事にあった、
「仮想通貨投資」
「FX自動売買」
「高額情報商材」
「追加投資」
「特商法違反」
「サクラによる勧誘」
「借金被害が続出」
といった内容を、Troveoの事実として掲載するのは避けたほうがよいでしょう。
一方で、Troveoへ動画を提供すれば誰でも安定した副収入を得られるとも限りません。
収益は動画の品質や量、AI企業からの需要、実際に成立するライセンス契約によって左右されます。
また、AI学習へ自分の動画を提供する以上、著作権や肖像権、データの利用範囲なども重要です。
Troveoを検討する場合は、
「動画を渡すだけで簡単に稼げる副業」
として見るのではなく、
「自分が権利を持つ映像データをAI企業へライセンスして収益化するサービス」
として仕組みを理解してから利用を判断することをおすすめします。
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