
こんにちは!松山と申します。
BitradeXについて、「AIが自動で暗号資産を運用してくれる」「毎日利益が増える」「人を紹介するとさらに稼げる」と案内され、利用するか迷っている方もいるでしょう。
BitradeXを判断するうえで、最初に確認すべきなのは口コミではありません。
2026年9月時点で、タイ証券取引委員会とマレーシア証券委員会という2つの金融当局がBitradeXについて注意喚起情報を公開しています。
タイ証券取引委員会のInvestor Alertでは、
- bitradex.ai
- BitradeXのアプリ
- BitradeX関連Facebookページ
について、**「Unlicensed digital asset business(無許可のデジタル資産事業)」**として掲載されています。
また、マレーシア証券委員会も2026年3月16日、BitradeXをInvestor Alert Listへ追加しました。
マレーシア証券委員会は、この一覧について「認可されていないWebサイト・投資商品・企業・個人」を掲載するものとしており、掲載対象を通じて投資した場合、マレーシアの証券法による保護を受けられないと説明しています。
この時点で、
「AIだから安全」
「海外で利用者が多いから安心」
という理由だけで資金を入れるのは慎重に考えた方がよいでしょう。
- BitradeXで最初に見るべきなのは「海外当局の評価」
- BitradeX自身は「英国法人・米国MSB登録」をアピールしている
- BitradeXの「AI Bot」はどんな仕組みなのか
- ロック期間は「危険だから悪い」のではなく、契約前に理解が必要
- BitradeXは「AI投資」だけではなく紹介制度がかなり大きい
- VIPランクを上げるには「人」と「チーム投資額」が必要
- 「紹介制度がある=詐欺」とは言えない
- BitradeXの「AI収益」は外部から検証できるのか
- 「英国登録」という表現も意味を分けて考える
- bitradex.comからbitradex.aiへ変更された理由
- Trustpilotの評価はかなり割れている
- 「出金できない」という口コミだけで詐欺認定もしない
- 日本から利用する場合は「日本での登録」も確認したい
- すでにBitradeXへ入金している人が確認したいこと
- 結論|BitradeXは口コミより金融当局の警告を先に確認する
BitradeXで最初に見るべきなのは「海外当局の評価」
BitradeXについてネット検索すると、
「出金できた」
「毎日利益が出ている」
「AIの精度が高い」
といった口コミも見つかります。
しかし投資サービスを判断する場合、匿名レビューより先に確認したいのが、金融当局からどのように扱われているかです。
タイ証券取引委員会の公開ページでは、BitradeXについて、
Unlicensed digital asset business
と明示されています
これは単に「ネット上で怪しいと言われている」という話ではありません。
金融当局が具体的なサービス名・URLを示して公開している情報です。
さらにマレーシア証券委員会では、2026年3月16日付のInvestor Alert ListでBitradeXを新たに追加しています。
したがって、BitradeXを検討する際には、まずこの事実を踏まえたうえで判断する必要があります。
BitradeX自身は「英国法人・米国MSB登録」をアピールしている
一方、BitradeX側もライセンスや法人情報を公開しています。
BitradeXの公式Help Centerでは、
法人名:BITRADEX FINTECH LIMITED
会社番号:16322746
登録国:英国
設立日:2025年3月18日
としています。
さらに、
米国FinCENのMSB登録番号:31000295285682
を保有しているとも説明しています。
一見すると、これだけで金融当局から正式に認可された投資サービスのように感じるかもしれません。
しかし、ここは区別して考える必要があります。
BitradeX自身がHelp Centerでライセンスとして紹介している情報と、
タイやマレーシアでデジタル資産サービスを提供するための認可
は同じものではありません。
実際、タイ証券取引委員会はBitradeXを「無許可のデジタル資産事業」として掲載しています。
つまり、
「どこかの国で法人登記や登録がある」
と、
「利用者の国で暗号資産取引サービスを合法的に提供できる」
は別の問題です。
BitradeXの「AI Bot」はどんな仕組みなのか
BitradeXの中心商品は「AI Bot」です。
公式Help Centerでは、独自の「ARK Trading Model」が暗号資産市場を分析し、自動で、
- 市場予測
- 売買
- ポジション調整
- リスク管理
- 取引所間アービトラージ
などを行うと説明しています。
商品は大きく2種類あります。
AI Daily
AI Dailyは、いつでも資金を引き出せる柔軟型の商品として案内されています。
公式説明では、
- ロックなし
- 24時間ごとに利益を計算
- 比較的低リスクなAI戦略
とされています。
AI 30-360
もう一つが固定期間型の商品です。
期間は、
- 30日
- 90日
- 180日
- 360日
に分かれており、期間が長いほど高い収益率になる設計です。
ただし公式FAQでは、
ロック期間終了前の償還は認められない
と明記されています。
つまり、360日商品を選択すると、原則としてその期間中は自由に資金を引き出せません。
ロック期間は「危険だから悪い」のではなく、契約前に理解が必要
投資商品にロック期間があること自体は珍しくありません。
定期預金や一部のステーキング、ファンドなどでも一定期間資金を拘束する商品は存在します。
問題は、
利用者がその条件を理解してから入金しているか
です。
BitradeXの場合、30日から最長360日までの固定期間商品があります。
そのため、
「途中で不安になったらすぐ出金すればいい」
と考えて参加すると、実際にはできない可能性があります。
特に、
「まず長期間の商品へ入れた方が利益が高い」
などと勧められた場合は、
- 中途解約できるか
- 元本はいくら戻るか
- 利益計算方法
- 満期時の出金方法
を確認してから判断する必要があります。
BitradeXは「AI投資」だけではなく紹介制度がかなり大きい
BitradeXの特徴として見逃せないのが紹介報酬です。
BitradeX公式Help Centerでは、VIPになると通常のAI投資収益以外に複数の報酬を受け取れると説明しています。
まず直接紹介したユーザーについて、
その人が得たAIスマート投資等の収益の10%
を受け取れるとしています。
さらに、その紹介者が別の人を紹介した場合、
二次紹介ユーザーの収益の5%
を受け取れる仕組みです。
つまり、
自分がAさんを紹介
↓
Aさんが投資して利益を得る
↓
自分にも10%相当の紹介報酬
さらに、
AさんがBさんを紹介
↓
Bさんが利益を得る
↓
自分にも5%相当の間接紹介報酬
という構造です。
BitradeX自身も、日本語Help Centerで、
「あなたが直接招待したユーザーが毎日発生させる収益の10%」
「間接ユーザーの毎日の収益の5%」
と説明しています。
VIPランクを上げるには「人」と「チーム投資額」が必要
紹介制度は単なる友達紹介キャンペーンにとどまりません。
公式のVIP制度を見ると、ランクアップ条件に、
- 直接紹介人数
- チーム全体の投資額
- 自分自身の投資額
が設定されています。
たとえばVIP1になる条件として、
直接紹介5人以上
かつ、それぞれが100USDT以上の定期スマート投資を保有すること、
さらに、
チーム投資額5万USDT以上
という条件があります。
VIP2ではチーム投資15万USDT以上。
VIP3では50万USDT以上。
VIP4では200万USDT以上です。
さらに上位のVIP6では、
チーム投資額1,800万USDT以上
という条件が掲載されています。
BitradeXでは、このランクが上がるにつれてチームから得られる報酬率も変わる仕組みになっています。
そのため、BitradeXを単なる「AI自動売買サービス」として見るだけでは、サービス全体を理解できません。
AIへの投資と、紹介者を増やしてチームを作る報酬制度が組み合わされている
ことまで理解しておく必要があります。
「紹介制度がある=詐欺」とは言えない
ここは慎重に区別する必要があります。
紹介報酬やアフィリエイト制度を採用しているからといって、そのサービスが直ちに詐欺になるわけではありません。
大手暗号資産取引所でも紹介制度はあります。
しかし、BitradeXの場合は、
- 直接紹介人数
- 二次紹介
- チーム投資額
- ランク差報酬
- 同ランク報酬
まで設計されたかなり大きなチーム報酬制度です。
公式Help Centerも、
「everyone you invite, and the people they invite」
という形で、紹介者とその先の利用者から収益を得る仕組みを説明しています。
そのため利用する場合は、
自分の投資利益が本当にAI取引から生まれているのか
と、
新規利用者の投資拡大による報酬がどの程度を占めるのか
を分けて確認した方がよいでしょう。
BitradeXの「AI収益」は外部から検証できるのか
BitradeXは「ARK Trading Model」によって安定的・持続的な暗号資産収益を生み出すと説明しています。
しかし、利用者として確認したいのは名前の格好良さではありません。
たとえば、
- AI Botが実際に売買した取引履歴
- 利用している取引所
- 資産の保管先
- アービトラージの実績
- 損失取引
- AIモデルの過去成績
- 第三者監査
などです。
公式Help CenterではAIの仕組みについて説明されていますが、今回確認した範囲では、ARK Trading Modelの長期的な運用成績を第三者が監査した資料までは確認できませんでした。
したがって、
AIという名称そのものを安全性の根拠にしないこと
が重要です。
「英国登録」という表現も意味を分けて考える
BitradeXは英国法人BITRADEX FINTECH LIMITEDを運営主体として表示しています。
しかし、
「英国に会社がある」
ということと、
「英国金融当局から暗号資産投資サービスとして認可を受けている」
ことは同じではありません。
法人登記は会社が法的に存在することを示す情報の一つですが、その金融サービスが規制当局から承認されていることまで自動的に証明するものではありません。
これは米国MSB登録についても同様です。
BitradeX自身が示している登録番号を確認することは大切ですが、
その登録で具体的に何のサービスを提供できるのか
まで見る必要があります。
タイ当局がBitradeXを無許可事業として警告している事実は、この違いを理解するうえでも重要です。
bitradex.comからbitradex.aiへ変更された理由
BitradeXは2026年3月、公式ドメインを、
bitradex.com
から
bitradex.ai
へ変更したと発表しています。
BitradeX側はこれを「ブランドアップグレード」と説明し、AIをブランドの中心へ据えるための変更だとしています。
そのため、
「URLが変わった=逃げた」
と断定するのは適切ではありません。
公式に変更理由が公表されているからです。
一方で、旧ドメインと新ドメインの両方について口コミページなどが存在しているため、評判を調べる際には両方のドメインを確認した方がよいでしょう。
Trustpilotの評価はかなり割れている
BitradeXにはTrustpilotの口コミがあります。
旧bitradex.comのページでは、2026年9月時点で約62件のレビューがあり、TrustScoreは3.7前後です。
内訳は、
- 5つ星:約72%
- 1つ星:約26%
と、かなり評価が分かれています。
一方、新しいbitradex.aiのページでは約14件のレビューがあり、TrustScoreは3.3前後です。
そこでも、
「問題なく出金できた」
という高評価と、
「出金できない」
「アカウント残高がなくなった」
と主張する低評価の両方が確認できます。
ただし、Trustpilot自身も、レビューは個々の利用者の意見であり、必ずしも全利用者を代表するものではないと説明しています。
さらに投資関連の口コミでは、利益が出ている途中の利用者と、最終的に出金を試みた利用者で評価が大きく変わることもあります。
そのため口コミは参考材料にはなりますが、金融当局の情報より優先すべきではありません。
「出金できない」という口コミだけで詐欺認定もしない
BitradeXについては、Trustpilot上で「出金できない」とする投稿が実際に確認できます。
一方で、「問題なく出金できた」とする投稿もあります。
そのため、
「全員が出金できない」
とは断定できません。
また、口コミ投稿者本人の口座状況や取引履歴まで第三者が確認できるわけでもありません。
今回の記事では、
「出金拒否が確定している」
という言い方ではなく、
出金できないと主張する具体的な利用者投稿が存在する
という範囲で扱います。
日本から利用する場合は「日本での登録」も確認したい
BitradeXはグローバルサービスを掲げていますが、日本居住者が暗号資産関連サービスを利用する場合、日本の規制との関係も確認しておくべきです。
特に、
- 暗号資産の売買
- 暗号資産の交換
- 利用者資産の管理
などを日本居住者向けに業として提供する場合には、暗号資産交換業の登録が問題になる可能性があります。
海外法人だから日本のルールと無関係、というわけではありません。
現在BitradeXを日本で紹介されているのであれば、
どの法人と契約するのか
日本居住者へのサービス提供根拠は何か
も確認した方がよいでしょう。
すでにBitradeXへ入金している人が確認したいこと
すでにAI Botなどへ資金を入れている場合は、紹介者の説明だけでなく、自分の契約状況を確認してください。
特に、
どの商品へ入れているか
AI Dailyなのか、30日・90日・180日・360日の固定商品なのか確認します。
満期日はいつか
固定商品なら、途中解約できない期間を確認してください。
出金条件
最低出金額、本人確認、手数料などを確認します。
契約法人
BITRADEX FINTECH LIMITEDとの契約なのか、別法人なのか確認します。
紹介報酬
自分自身が紹介制度へ参加している場合、どの報酬が何を原資としているか確認してください。
不安を感じている場合は、画面や紹介者とのメッセージを削除せず保存しておく方がよいでしょう。
結論|BitradeXは口コミより金融当局の警告を先に確認する
BitradeXについて2026年9月時点の公開情報を調査すると、AIによる暗号資産取引を掲げるサービスであり、
AI Daily
と、
30・90・180・360日の固定期間AI Bot
を提供しています。
一方で、投資商品だけではなく、
- 直接紹介10%
- 間接紹介5%
- VIP制度
- チーム投資額
- ランク差報酬
など、紹介者を増やすことで収益が拡大する仕組みも公式に確認できます。
さらに重要なのは、BitradeXについて金融当局から具体的な注意喚起が出ていることです。
タイ証券取引委員会はbitradex.ai・アプリ・Facebookページについて、
「Unlicensed digital asset business」
として掲載しています。
マレーシア証券委員会も2026年3月16日にBitradeXをInvestor Alert Listへ追加しています。
一方で、BitradeX自身は英国法人BITRADEX FINTECH LIMITEDや米国MSB登録を掲げています。
したがって、この案件を見る際には、
「登録があるかないか」だけではなく、どの国で、どのサービスについて、どの認可を受けているのか
まで区別して確認することが重要です。
今回確認した範囲では、BitradeXについて「詐欺」と認定した刑事判決等までは確認できませんでした。
しかし、少なくともタイ・マレーシアの金融当局が警告対象としている以上、
「AIだから安心」「すでに知人が利益を得ているから安全」という理由だけで追加投資するのはおすすめできません。
特に長期ロック商品への追加投資や、紹介人数・チーム投資額を増やすための資金投入を求められている場合は、金融当局の情報と契約条件を確認したうえで慎重に判断してください。
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